vol.151 胃がん検査について

2013年04月14日

男女合計で最も罹患者数の多い胃がん。死亡者数も肺がんに次いで二番目の多さになっている。胃がんには症状などはあるのか、詳しいお話を県医師会の片岡英先生に伺った。
胃がんには特有の症状はない。また早期の胃がんではほとんど症状が見られない。実際、検診などで見つかる早期の胃がんではほとんど無症状で見つかっている。
胃がんが進行すると、胃に潰瘍を作るため、胃やお腹の痛み、不快感、吐き気、食欲の低下などの症状が出現する。症状が出てから医療機関を受診し、胃がんなどの検査を受けることが多いが、症状がない段階でも胃がんが発生していることがあるので、毎年検診を受けることが大切だ。
胃がん検診は通常、バリウム検査で行われる。バリウムを飲んで胃の撮影をし、胃の形を見ることによって胃がんやポリープ、潰瘍などの異常を発見する。バリウム検査は通常5分程度と短い時間で受けることができる。バリウムを飲む前に胃を膨らませる薬を飲むので多少お腹が張る感じはなるがほとんど苦痛なく検査を受けることができる。
胃がんは早期に発見することにより治癒する可能性が高くなる。粘膜の浅い所でがんが小さい状態で見つけることができれば内視鏡による治療だけで完全に治すことも可能だ。