2013年04月07日
二人に一人はがんに罹るといわれる現在のニッポン。秋田県も例外ではなく、高いがん死亡率となっている。詳しいお話を秋田県医師会の片岡英先生に伺った。
胃がんは日本人のがんで最も多いがん。がん全体の約18%を占めている非常にポピュラーながんだ。罹患者は男性のほうが多く、2005年の統計では男性は約8万人で男性のがんでは最も多く、女性では3万7000人が罹っていて、女性のがんでは乳がんに次いで多い。
全国では年間約5万人が胃がんで亡くなっている。これは肺がんに次いで2番目に多い死亡者数だ。男性では3万3000人、女性では1万7000人が一年間で亡くなっている。
胃がんの原因として現在ハッキリ分かっていることは、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染、塩分の摂り過ぎなどの食生活、喫煙などがいわれている。これらの原因により胃の粘膜に炎症や萎縮を起し、そこから胃がんが発生すると考えられている。
胃がんに特有の症状はない。また早期に胃がんではほとんど症状がない。胃がんが進行することにより胃に潰瘍を作り、それに伴って胃やお腹の痛み、不快感、吐き気、食欲の低下などの症状が出現してくる。
症状がなくても胃がんに罹っていることがあるので、40歳以上の人は一年に一回、胃の検診を受けることを薦めたい。