2013年02月24日
増加傾向の前立腺がん。採血によるPSA検査で早期発見が可能になる。詳しい話を泌尿器専門医の土谷順彦先生に伺った。
一次検診で要精査になった場合には、二次検診を受けてもらうことになる。二次検診では泌尿器科医の診察を受ける。まずPSAの再検査をし、必要があれば前立腺の組織をとる検査(前立腺生検)を受けてもらうことになる。秋田県では二次検診を受けた7人に1人の割合で前立腺がんが見つかっている。
前立腺がんと診断された場合、その治療は進行の度合いによって大きく異る。
前立腺がんの手術は、基本的には前立腺を摘除し、残った尿道と膀胱を縫い合わせる手術を施す。大きく分けて2つの手術方法があり、一つは下腹部を切開して行う手術。もう一つは腹部に5~6個の穴を開けて内視鏡をいれてカメラで観ながら前立腺を摘出する腹腔鏡下前立腺摘除術という手術である。また昨年からロボットを使った腹腔鏡下前立腺摘除術が保険適用になり、秋田大学医学部附属病院でも施術できるようになっている。
こうした治療を受けてもらうには、検診をぜひ受けてもらって早期にがんを発見することが大切だ。