vol.144 前立腺がんとは

2013年02月17日

二人に一人はがんに罹るといわれる現在の日本。その中で男性が気をつけなければならないがんの一つが前立腺がんだ。詳しいお話を泌尿器専門医の成田伸太郎先生に伺った。
前立腺は男性特有の臓器で、膀胱の下にあって精液の一部を作る役割をしている。そこにできるのが前立腺がんで、日本人の男性に増加傾向にある。あと10年ほどで男性のがんの中で肺がんに次いで二番目に多いがんになるといわれており、50歳以上の男性は注意する必要がある。
前立腺がんは、高齢化や食事の欧米化が危険因子といわれている。排尿の調子が悪くなって発見されることもあるが、症状が出ないうちに早期発見することがより重要だ。
前立腺がんを発見するには、血液検査でPSA値を測定する。PSA検査が進んでいる地域では進行した前立腺がんが少ないといわれている。
PSAは簡便な血液検査でできるので、50歳以上の人は定期的な検診を受診して欲しい。また前立腺がんを発見するには、肛門から指を入れて前立腺を触る直腸診という検査も有用なので、泌尿器科の受診を薦めたい。
がんを完治するためには症状が出る前に発見することが重要だ。早期発見するためにPSA検査をぜひ受けて欲しい。