2013年02月03日
マンモグラフィー検診によって早期発見が可能な乳がん。一時検診で要精査だった場合はどうしたらいいのか、詳しいお話を秋田県医師会の橋爪隆弘先生に伺った。
要精密検査となっても、必ずしも乳がんと決まったわけではなく、むしろ乳がんでない場合のほうが大多数なので、あわてず落ち着いて受診をしてほしい。ただ要精査と言われて長い間放置しておくのは良いことではないので、それだけは避けてほしい。
乳がん検診で見つかった人の乳がんは、ほとんど2センチ以下の早期の乳がんだ。自分では触ることができないぐらい小さなステージ0の乳がんもたくさん見つかっている。
早期に発見できれば手術の範囲も小さくて済む場合が多く、その後の治療も負担が少なくて済む。進行がんの場合は抗がん剤を使うことが多く、一般的に抗がん剤は半年間の治療が必要で、それ以上長期になる場合もある。
早期で発見した乳がんは9割以上が治ると言われている。しかし進行した場合、がんの大きさが2センチを超えているものやリンパ節に転移があるものは、生存率も下がってくるので、早期で見つけて早期に治療を受けることが重要だ。