2013年01月20日
男女ともに2人に1人はがんに罹るとされる現在の日本。女性の罹るがんで一番多いのが乳がんである。詳しいお話を秋田県医師会の橋爪隆弘先生に伺った。
全国で年間およそ4万人の方が新たに乳がんに罹っている。秋田県でいうとおよそ600人弱が乳がんと診断されている。以前は20人に1人が乳がんに罹るとされていたが、今では16人に1人が罹る計算になっている。
乳がんに罹る原因はハッキリしていない。ただし乳がんに罹りやすい人というのはある程度決まっている。たとえば初産の年齢の高い人、授乳の経験がない人、初潮が早くて閉経が遅い(女性ホルモンが長く出る人)などが乳がんに罹りやすいといわれている。
日本全体の乳がん患者の95%ぐらいが実は肉親に乳がん患者がいない。わずか4~5%の人だけが母親、あるいは姉妹が乳がんを経験している。つまり親や姉妹に乳がん患者がいないからといって乳がんに罹らないとはいえない。
乳がんは人を選ばないので、自分だけは大丈夫とは思わないでほしい。40代からはマンモグラフィーを受ける公的なシステムがあるのでぜひ利用してほしい。