2012年11月25日
日本で最も死亡数の多い肺がん。秋田県では年間およそ600人が肺がんで死亡している。肺がんの危険因子とは。詳しいお話を県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんの一番の危険因子は喫煙。特に肺がんの中でも小細胞がん、扁平上皮がんは喫煙が原因であることが研究で明らかになっている。以前は腺がんは喫煙と無関係といわれていたが、最近の研究では腺がんも喫煙が大きな原因であることが明らかになってきている。
喫煙は肺がんをおこすだけでなく、煙草によって肺が壊されてしまうので、通常の人の呼吸の1/3ほどになると歩くのも苦しいような状況になる。
受動喫煙も大きな問題だ。特に家庭の中に喫煙者がいると家族にも影響を及ぼす。受動喫煙があった場合、肺がんの発生リスクは2~3割高まるといわれている。がんだけではなく、喘息や呼吸器系の疾患に子供がかかる確立が高くなることがわかっている。
肺がんは初期のうちには症状がほとんどない。段々進んでくると咳が出たり、痰に血が混じったり、最初に転移で見つかる人もいる。毎年検診を受けてもらい、症状が出ないうちに肺がんを見つけて早期に治療するということが一番大事だ。