vol.132 死亡数の多い肺がん

2012年11月18日

二人に一人はがんに罹るといわれる現在の日本。年間およそ35万人の人ががんで亡くなっている。その中で最も死亡数が多いのが肺がん。詳しいお話を県医師会の南谷佳弘先生に伺った。
肺がんには中枢といって気管支の太いところにできる肺がんと、抹消に発生する肺がんの2つに分けることができる。中枢の方にできるものには、扁平上皮がんと小細胞がんがある。抹消に発生するものには肺の腺がんというものがあって、この腺がんが増えている。
腺がんなどの非小細胞がんは手術による治療を行うことが多く、小細胞がんは抗がん剤などによる治療が中心になる。
肺がんの危険因子は喫煙。多くの肺がんが喫煙が原因といわれている。特に扁平上皮がんと小細胞がんは喫煙が原因であることが明らかになっている。以前は喫煙と無関係といわれていた腺がんも、最近の研究では喫煙と関係があることが明らかになってきている。喫煙によってリスクが高まる肺がん。毎年7万人の人が亡くなっている。
日本では大腸がんや胃がんを超えて肺がんで亡くなる方が一番多い状況だ。がんの治療は早期発見・早期治療が一番なので、検診を受診して早い段階で肺がんを見つけることが一番大切だ。