vol.126 前立腺がん治療について

2012年10月07日

採血によるPSA検査で早期発見が可能な前立腺がん。今週は前立腺がんの治療について、詳しいお話を県医師会の立木裕先生に伺った。
がんが見つかった場合には組織検査の結果やがんの広がり、年齢や全身状態によって治療方法を決めていく。治療方法としては大きく分けて手術療法と、手術以外の治療方法がある。手術療法には開腹手術と腹腔鏡手術の2つがある。腹腔鏡手術は従来の開腹手術に比べて、術後の回復が早い、出血量が少ない、手術後に尿道に入れるカテーテルを抜くのが早いといった利点がある。
この腹腔鏡手術をロボットを用いて行うロボット支援手術というのがある。前立腺がんでは保険適用になったため、秋田大学附属病院でも近々行われる予定だ。ロボット支援手術は適応が限られているので、前立腺がんを早期に発見することが大切だ。
手術以外の治療方法としては、内分泌療法、放射線療法、化学療法がある。このようにたくさんの治療方法があるが、いずれも早期発見が大事だということに変わりはない。