vol.125 前立腺がん検診について

2012年09月30日

近年増加傾向にある前立腺がん。このがんを発見するために有効なのがPSA検査。詳しいお話を県医師会の立木裕先生に伺った。
早期の前立腺がんでは、これといった症状がないのが特徴だ。前立腺肥大症のような頻尿や排尿困難で見つかる場合もある。症状が出る前にPSA検査を受けることが重要。PSA検査というのは、採血による検査だ。PSAは一般的に4未満は正常値、4~10がグレーゾーンで前立腺がんが20%~30%見つかるといわれている。一次検査のPSAで異常値が出た場合は、泌尿器専門医を受診してほしい。PSAは前立腺がんだけで上がるものではなく、前立腺肥大症や前立腺の炎症でも上がることがある。
二次検査ではPSAをもう一度測定する。また腹部長音波で前立腺の大きさやがんの有無を確認する。もう一つ直腸診をやる。これは肛門から前立腺を触って、前立腺にがんがあるかどうかを確認するもの。前立腺がんの三次検査としては、前立腺生検を行う。これは直腸から超音波の機器を挿入して前立腺数カ所に針を刺して組織を取るという検査だ。
一次検診で異常値が出た場合は、二次検診、三次検診を受けることが重要だ。