vol.122 胃がんの早期治療

2012年09月09日

日本人に多い胃がん。しかし早期に発見すれば治癒の可能性も高まる。今週は胃がんの治療についてお伝えする。詳しいお話を県医師会の藤盛修成先生に伺った。
要精査となった場合、二次検査として胃の内視鏡検査が必要になる。最近は鼻から挿入する太さ5~6ミリ程度の苦痛の少ない経鼻内視鏡検査が普及してきており、内視鏡検査は身近なものとなってきている。要精査といわれても必ずがんがあるわけではないので、怖がらずに二次検診を受けてもらいたい。
早期に発見すれば治癒の可能性も高まる胃がん。胃がんの治療は病気の深さ、リンパ節転移のあるなしなど、進行度によって治療法が異なる。治療法としては内視鏡治療、外科的手術、化学療法などがある。
比較的おとなしい細胞で病変が浅く、リンパ節転移の可能性が極めて少ない場合は、内視鏡での治療ができるようになった。病変の根本に局部注射をしたあとに、内視鏡の先端から電気メスを用いて治療する内視鏡的粘膜下層剥離術が行われるようになってきた。
進行度が早期の場合、胃がんの5年後生存率は97.6%といわれており、早期発見により治せる病気といわれている。なので定期的な胃がん検診を受けることを薦めたい。