vol.121 胃がんの早期発見

2012年09月02日

罹患数の多い胃がん。塩分の多い食事やヘリコバクターピロリ菌への感染などが原因で発生するといわれている。詳しいお話を県医師会の藤盛修成先生に伺った。
男性の場合は一年間に8万人、女性の場合は3万7000人が胃がんに罹っているといわれている。がんの中での罹患率は一位。40歳以上になると胃がんに罹りやすくなるといわれているので、40歳以上の方は男女ともに年一回、胃X線による胃がん検診を受けてほしい。
胃X線検査は、造影剤であるバリュームと、胃を膨らませるための発泡剤を飲んで、胃の粘膜を詳しく調べる検査だ。本来、がんを見つける検査だが、良性の病気である潰瘍やポリープが見つかることもある。病院や診療所、住民検診や職域検診で受けることができる。検査時間は短時間で終わる検査なので気兼ねなく受けてほしい。
要精査の判定が出ると二次検診として胃の内視鏡検査が必要になる。要精査と言われても必ずがんがあるわけではないので、怖がらずに二次検診を受けてもらいたい。
胃がんは罹患率の高い病気だが、早期に発見することによって治すことが出来る病気ともいわれている。早期に発見、治療することで体に負担の少ない治療法を選ぶことができる。定期的な胃がん検診を受けることを薦めたい。