2012年08月19日
年間6万人近くが罹る乳がん、早期発見するためにも検診受診が大切だ。詳しいお話を秋田県医師会の片寄喜久先生に伺った。
乳がんの受診率はまだまだ低いのが実情だ。国や県が定めるがん対策基本計画では、乳がん検診は50%以上を目標としているが、最新の秋田県のデータでは25%と、まだ半分でしかない。
発症のピークが40~50歳代になっているので、その世代の方にはぜひマンモグラフィ検診を受けてほしい。マンモグラフィ検診は国が定めた法律で2年に1度の受診となっているので、その間は自分で自分の乳房をチェックする自己検診が必要となる。月に一度、お風呂に入った時に自分の乳房をギュッと外側から内側に向かって手を滑らせて、梅干の種のような硬いしこりがないかどうかを確かめてほしい。
最新のデータによると乳がんは、全女性の16人に1人の割合で罹患するといわれている。欧米では8人に1人前後で、日本でもどんどん増えてきている印象だ。
2年に1度のマンモグラフィ検診をぜひ受けること、月に1度の自己検診を行うこと、もし要精査となっても早期発見であれば乳がんは治る病気なので、焦らずに二次精査機関でしっかり診断してもらうことが大切だ。