2012年08月12日
マンモグラフィ検診によって手に触れないような小さなしこりのうちに発見が可能な乳がん。詳しいお話を秋田県医師会の片寄喜久先生に伺った。
乳がんは今、どんどん増えてきているがんの一つで、全国では年間に6万人前後の人が罹患するといわれている。秋田県でも例に漏れずどんどん患者が増加しているのが現状だ。
乳がんの治療は大別して2つある。1つは手術で、もう1つは抗がん剤治療。手術は早期がんなどの小さながんに対して行われるが、しこりが大きい場合は、手術の前に化学療法を行なってしこりを小さくしてから手術をする。
しこりが2センチ以下でリンパ節への転移がない早期がんの10年生存率は93%以上と極めて高くなっている。早く見つけることによって、乳がんは怖い病気ではなく、治る病気になるということ。検診を受けることによって触れないような小さなしこりを見つけることが可能となる。自分で見つける場合は、ある程度大きさが大きくなってしまうので、しこりを自覚しないうちに見つけることがポイントだし、それによって患者に優しい治療、乳房を取らないで済む治療、抗がん剤を使わないで済む治療などのメリットを得られることができ、早期に社会復帰することが可能となる。