vol.116 増加傾向の乳がん

2012年07月29日

2人に1人はがんに罹るといわれる日本。女性が罹るがんの中で最も多いのが乳がん。乳房は乳頭、乳汁を運ぶ乳管、乳管が枝分かれした先についている小葉、そして脂肪の4つから成り立っている。乳がんの発生する場所は乳管が一番多く、乳管がんと言われる。詳しいお話を秋田県医師会の片寄喜久先生に伺った。
乳がんの発生原因は未だ特定されていない。しかし、エストロゲンなどの女性ホルモンが大きく関与していると思われている。初潮の早い人、閉経の遅い人、授乳経験がない人、出産経験のない人などがリスクが高いといわれている。さらに母親や姉妹など、家族に2名以上の乳がんの人がいると、その発症リスクは4倍以上になるといわれている。
乳がんの発生に乳房の大小には関わりがない。乳がんは他のがんと違って40代から急激に増加し、50歳前後でピークを迎える。ただ秋田県は高齢化が進んでいるので、70~80代で罹患する人も多いといわれている。
乳がんの好発年齢になったらマンモグラフィ検診を受けること、そして月に一回、自分で自分の乳房を触ってしこりがないかどうか確認すること、この2点が非常に大事になる。