2012年07月15日
症状がほとんどでない初期の子宮頸がん。検診受診が重要になる。詳しいお話を、秋田県医師会の清水靖先生に伺った。
子宮頸がん検診は、子宮頚部の表面の細胞をブラシのようなもので軽く擦り、細胞を採取するという、とても簡単な方法だ。痛みもほとんどない。一度も受診したことのない人もぜひ怖がらずに受診してもらいたい。
世界的に見ると日本の子宮頸がん受診率は低いのが実情だ。平成22年度の秋田県の子宮頸がん検診の受診率は24.7%となっている。
一次検診で要精査、異常があるという連絡が届いたとしても、必ずしもがんというわけではない。多くの場合は、いわゆる前がん病変で見つかることがほとんどなので、怖がらずに二次検診を受診してほしい。
検診のメリットは早期発見できること。早期発見できれば、その後の妊娠や出産も可能だ。子宮頸がんは異型性や上皮内がんなどの前がん病変を経て子宮頸がんになる。前がん病変で発見できれば、子宮の一部を取り除く手術で治療することができ、子宮を温存することができる。