vol.110 肺がんにならないために

2012年06月17日

症状のない早期肺がんを見つけるために重要なのが検診受診。その受診率はどうなっているのだろうか。詳しいお話を呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がん検診の受診率は約2割と低い。検診でがんが見つかった場合、手術で治る可能性の高いステージ1期の患者が約半分を占める。肺がん検診がいかに重要かが判る数字だ。肺がん検診を特に受診してほしいのは、40歳以上で自身がタバコを吸う人。その他にも受動喫煙は肺がんの危険因子になるので、周りに喫煙者がいる人も受診して欲しい。
肺がんの患者で最も多いのは70歳代。定年後も継続して住民検診などで肺がん検診を受けることが重要だ。
肺がんに立ち向かうためには、1つ目は喫煙習慣を見直すこと、2つ目は肺がん検診を受診すること、3つ目はもし要精査になった場合は必ず医療機関を受診してCTなどの詳しい検査を受けることが大切だ。もし2センチ以下の小型肺がんで見つかった場合は手術などの治療を受けることによって8割の患者を治すことができる。早期検診・早期発見が重要だ。