vol.109 肺がん検診の重要性

2012年06月10日

日本のがん死亡数で男女ともに一位なのが肺がん。この肺がんに立ち向かうために重要なのが定期的な検診受診。詳しいお話を呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんで症状が出た場合は進行していることが多数を占める。検診で発見された人の早期がんの割合は約半数といわれている。一方で、症状が出現して発見された場合は手術が困難なステージ4期が多いといわれている。
肺がん検診を受診して欲しいのは40歳以上の人。また、会社の職場検診は定年までだが、最も患者数が多いのは70歳代なので、定年以後も住民検診などで毎年レントゲン写真を撮ることを薦めている。
一次検診で要精査の判定が出た場合は、医療機関を受診してCTなどの詳しい検査を受けることを薦めている。要精査と言われても、肺がんが見つかる割合は20人に1人といわれているので、心配しないでぜひ医療機関を受診して欲しい。
検診などで、もし2センチ以下の小型肺がんの状態で見つかれば、約8割の人を治すことができるので、ぜひ検診を受けて欲しい。