vol.108 肺がんの危険因子

2012年06月03日

死亡数の高い肺がん。秋田県では年間およそ600人の方が肺がんにより死亡している。それでは肺がんの危険因子とは?詳しいお話を、呼吸器外科医の今井一博先生に伺った。
肺がんの危険因子で、最も影響の強いのは喫煙だ。日本人を対象にした疫学研究によると、喫煙者の肺がんになる確率は、男性で4.4倍、女性で2.8倍で、タバコの影響を受ける扁平上皮がんに関しては、10倍の危険率があるといわれている。
タバコを吸っている環境が近くにある場合、受動喫煙といわれ肺がんになる確率が2割から3割高くなると言われている。
検診で見つかるような小型肺がんの場合は一般的には症状は出ないと考えられる。肺がんが大きくなってきた場合の症状は咳や血痰、中枢にあって酷い場合は喀血と言われる血を吐くような症状が出ることがある。
肺がん検診は、病院などでよく行われる胸部レントゲン写真を用いる。40歳以上の人、タバコをたくさん吸った人には検診を薦めている。毎年一回は検診を行ってほしい。