2012年05月13日
大腸がんの発見に重要な検診。しかし、ただ検診を受診すればいいということではない。早期発見できれば、治癒の可能性も高まる大腸がん。詳しいお話を消化器内科医の松橋保先生に伺った。
一次検査で要精密検査と判断されたら、大腸内視鏡検査を受けてもらうことになる。大腸内視鏡検査では下剤を飲んでキレイに前処置をしてもらい、肛門からカメラを挿入して観察することになる。ポリープなどがあった場合には、医療機関によってはそのまま治療をしてもらえるところもある。
小さな物を発見するという検査では、やはり大腸を内視鏡でキチンと見ることより優れた検査は今のところない。
がんは粘膜の表層から出てくるので、早い段階で見つければ、その粘膜の表面だけを削り取るように切除することによって完全に治すことができる。小さなものでは粘膜切除で当日に日帰り治療ができる。
もう少し大きなものになると、粘膜剥離法といって、もう少し広いものをキチンと取るといた治療もある。
一番大事なことは早く見つけるということに尽きる。そのきっかけとしてはやはり検診を受けてもらって、なにかあれば怖がらずに内視鏡検査を受診してもらうことが一番だと思う。