vol.104 大腸がん検診について

2012年05月06日

食生活の変化などにより増加傾向にある 日本人の大腸がん。男女とも40歳代から急激に罹患率が増加している。大腸は成人でおよそ2mの長さがあり、大きく結腸、直腸、肛門の3つからなっている。詳しいお話を消化器内科医の松橋保先生に伺った。
大腸がんの好発部位は、S状結腸と直腸がとても多い。それぞれ35%ずつで、2つ合わせて70%と、大腸がんはほとんどこの部位で占めている。
大腸がんの症状は、血便や便秘、下痢といった便通異常の症状があるが、これらは進行がんの症状で、ごく早期のうち、内視鏡で治るようながんでは症状はほとんどないので、検診を受けるようにして欲しい。
日本では免疫法といって、血液に特別に反応する薬を使って、検便をしてもらって便の中の血が混じっているかどうかを調べるようにしている。検診で発見されるがんの50%ぐらいは早期がんとされている。
早期大腸がんであれば、ステージは0期になる。早いものだと内視鏡でキチンと90%以上治すことができる。早期に発見して早期に治療することが一番だ。