2012年04月29日
2人にひとりはがんに罹ると言われる、現在の日本。その中で、罹患率が高く、増加傾向にあるのが大腸がんだ。大腸は消化吸収された食べ物から水分を再吸収し便にして体外に排出する臓器。詳しいお話を消化器内科医の松橋保先生に伺った。
大腸がんは大腸の一番内側の粘膜にできる“デキモノ”である。ポリープなどはその場所だけのデキモノだが、がんはいろいろなところに転移したり浸潤したりするので厄介。腺腫などポリープから大きくなってくるがんと、いきなり何もないところにできてくるがんの2種類に分けられる。
生活の欧米化によって大腸がんが増えると言われている。欧米に移住した日本人の方々は、日本に暮らす日本人よりもがんの発生が多いということがわかっている。そういった生活の欧米化、高脂肪食、肉などの高タンパク質食などが悪さをするのだろうと言われている。
大腸がんを始めとする悪性疾患は、40代を越すと急激に増えてくる。中でも60代で仕事を退職された方、職域検診がなくなった方々で進行がんで見つかる患者さんが多いと感じる。ぜひ早期発見のために、検診を受けて欲しい。