2012年04月22日
秋田県に多い胃がん。その発生には、食生活や生活習慣など、様々な要因があると言われている。詳しいお話を秋田県医師会の倉光智之先生に伺った。
胃がんの危険因子は、塩分摂取の過多、あとはタバコ。タバコの煙の中には発がん物質が多く含まれているので、タバコを吸う事によって胃がんの危険性が高まる。
もう一つは最近、有名になったがピロリ菌という菌の感染だ。ピロリ菌は胃の中に住みつく菌で、衛生状態の悪かった時代の井戸水や食べ物から広がったと考えられ、現在60歳以上の人は70%から80%が感染していると言われている。
実際、ピロリ菌に感染している人の中から、胃がんが出る確率は1%にも満たない。ところが、胃がんの患者を見ると、ほぼ100%に近い確率でピロリ菌に感染している。
ピロリ菌の感染に塩分の摂り過ぎや長期間にわたる喫煙習慣が長く加わると、結果的に胃がんが発生すると考えられている。
胃がんを予防するには、塩分を控える、タバコは吸わない、できればピロリ菌を除菌する、そして早期発見のためには、特に40歳を過ぎた人は年に一回、ぜひ胃がん検診を受けてほしい。