vol.101 胃がん、早期治療のメリット

2012年04月15日

がん死亡率の高い秋田県。その中でも特に高い死亡率となっているのが胃がんだ。詳しいお話を秋田県医師会の倉光智之先生に伺った。
最近では年間12万人ぐらいが胃がんに罹っている。一方、死亡者数は年間5万人ぐらい。がんに罹っている人の数を罹患者数というが、罹患者数と死亡者数の間には、胃がんの場合は相当の開きがある。つまり、胃がんになったとしても、早期に発見すると胃がんは治るということだ。つまり早期発見が胃がんにとっては重要だということになる。
胃がんは早期に発見すると完全に治せるがん。特に粘膜までの深さの胃がんであれば、内視鏡で治すことができる。口からの内視鏡で治せると、お腹を切らなくても済むし、胃袋も切らなくても済むので、手術が終わったあとはすぐに元通りの生活に戻れる。
粘膜下層まで入っているがんに関しては、これもキチンと治せるが、これは開腹手術、要するに外科的な治療が必要になる。
胃がん検診をキチンと受けることによって、男性では6割、女性では5割、胃がんで亡くなる人の数を減らせるというデータも出ている。早期発見、早期治療のために胃がん検診を受けるようにしてほしい。