2012年04月08日
胃がんの早期発見につながる検診。それでは、胃がん検診を受診する上で大切なことは…?詳しいお話を秋田県医師会の倉光智之先生に伺った。
胃がん検診というのは、毎年続けて受けることに意義がある。一回だけ受けてそれで終わりではいけない。もう一つ、がん検診はあくまでも無症状の人が対象。症状がある場合は、検診ではなく、必ず医療機関を受診して検査を受けるようにしてほしい。
要精査になった場合は内視鏡検査、胃カメラと呼ばれる検査が必要になる。内視鏡検査では、胃の内側の粘膜を直接観察できるし、もし病変があった場合は、直接組織をとって診断もできるので、非常に有用な検査だ。
苦しいというイメージのある内視鏡検査だが、現在では鼻から挿入する吐き気が出にくい細い内視鏡や鎮静剤を使って眠った状態で行う方法があり、身近な検査になってきている。
平成21年度の秋田県の推定受診率は、胃がんで14.7%。要精査の通知が来た人中75.7%と残念ながら低い。秋田県の胃がんの死亡率が高いのは、進行した胃がんで見つかる人が多いため。ぜひ早期で胃がんを発見するために、胃がん検診を受けるようにしてほしい。