2020年04月19日
胃がんの症状について消化器内科医の石井元先生に伺った。胃がんは進行の程度に関わらず症状が全くない場合もある。また、早い段階から胃痛、胸やけ、黒い便といった症状がみられることもありこのような症状は胃炎、胃潰瘍でもみられ症状で区別するのは難しい。進行した胃がんの症状は痛みというより食事が通らない、胃が重い、体重が減る、食べ物がつかえるといったものだ。胃がんの治療として主に行われるのは内視鏡治療、外貨手術、化学療法。内視鏡的治療は胃内視鏡を使ってがんを切除する治療でリンパ節転移がほとんどない胃の粘膜層にとどまる早期の胃がんが適用だ。外科的治療はがんの部分を含んだ胃の切除と近年は開腹手術だけでなく腹腔鏡を使用した手術が行われることもある。化学療法は抗がん剤を使って胃がんの縮小を図る治療で外科的治療の適応とならない進行した胃がんに対して行われる。胃がんは早期に発見し治療ができればがんがなくなる治癒になる方が多いが病状が進めば進むほど治癒になるのが難しく予後も厳しくなる。早期発見、早期治療に繋げるために定期的に胃がん検診を受けることが大切だ。