２日午前、横手市平鹿町の空き家にクマ１頭が入り込み、吹き矢で捕獲されました。近くには住宅や小学校があり、現場は一時交通規制がかかるなど緊迫しました。

横手市や警察によりますと、２日午前７時４０分ごろ横手市平鹿町醍醐の空き家と棟続きの小屋にクマ１頭がいるのを目撃情報を受けて見回っていた警察官などが確認しました。
２日午前７時ごろには空き家から５００ｍほど離れた神社付近で、午前７時２０分ごろには１００ｍあまり離れた醍醐小学校のグラウンドでクマが目撃されていました。
横手市は麻酔による捕獲を試み、吹き矢のほか麻酔銃を使用する緊急銃猟も検討しました。空き家の前の国道は一時交通規制が行われました。
クマが潜んでいる場所の出入り口には箱わなが設置されました。箱わなの近くでクマがいると思われる場所に向けて繰り返し吹き矢を吹く様子が見られました。
横手市によりますと、２日正午すぎからあわせて５発の吹き矢を吹き、午後０時半ごろ、麻酔によってクマが動かなくなったのが確認されました。捕獲されたのは体長１３５ｃｍ、体重１１３ｋｇのオスのクマで空き家から運び出されました。
小屋の中にはエサになるような誘因物はありませんでしたが、小屋の外壁にはクマが侵入できるくらいの隙間が空いていたということです。