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クマ出没で子どもが外で遊べない… 秋田市が市有施設を開放 子ども園では避難訓練も 

2025年11月11日 21時18分

クマの被害や目撃が相次いでいることを受けて、秋田市では屋内で自由に子どもたちを遊ばせようとする人が増えています。こども園の対策も取材しました。

秋田市のポートタワーセリオンです。地上100メートルの眺望が楽しめる施設の2階には、子どもたちが自由に楽しめる遊具を設置した予約不要のスペースがあります。ガラス張りの屋内公園「セリオンリスタ」でも多くの親子が遊んでいました。その背景には親を悩ませるある事情が。
秋田市の中心部を闊歩するクマ。クマの目撃をきっかけに、中心部の千秋公園が利用中止となる事態が続いています。警察によりますと10日午前11時半ごろ、秋田市中通3丁目の中通三丁目街区公園内で、体長およそ50cmのクマ1頭がいるのを通りかかった女性が見つけました。近くには小学校があり、市街地でもクマの出没が相次いでいます。この事態を受け、秋田市は市有施設に無料開放デーを設けたほか、安心して子どもを遊ばせられる施設としてセリオンや市内の体育館などを紹介しています。
一方、市内の外旭川わんわんこども園でも、子どもをクマから守る対策を進めています。フェンスに囲まれた園庭で子どもたちを遊ばせるときには、アンプを外に出して音楽をかけ続けることで人がいることを知らせるよう対応。また6日には、近くでクマが目撃されたことを想定した避難訓練も行いました。