あいたいAAB

山下 右恭

ベストな毛布の掛け方は

暖冬と言われる今年ですが、秋田の冬はやはり寒い。家に帰ったらすぐコタツをつけ、カタツムリのように1時間まったり過ごすのがルーティンです。

ただコタツにエアコンにストーブ……、使いすぎては暖房費がばかになりません。いかに安く暖かく過ごせるか、毎年のように悩まされます。そこで賢く使いたいのが毛布。ふわふわの肌ざわりがなんとも言えず、必ず布団の下に敷いて寝ています。

しかし最近、真実を知ってしまいました。毛布は布団の上に掛けた方が暖かいということを。一度試してみましたが、みなさんはどうでしょうか。確かに暖かさは感じるものの、あの毛布の特徴であるふわふわ感を全く得られず。ならば布団の上に掛けるものは毛布でなくても良いのではという考えに至りました。自分の常識が違っていたことに驚きはありますが、自分にとってベストな毛布の掛け方で眠るのが心も身体も温まりそうです。詳しく調べてみると、羽毛布団の場合は布団の上に毛布を、綿布団などは下に毛布を敷いた方が暖かくなるようです。

“納豆のタレは混ぜる前に入れた方がおいしい”“歯磨き粉は水を付けない方がよい”など「常識だと思っていたものが実は違っていた」なんてことは探せばまだまだ出てきそうですね。

(朝日新聞秋田版 2020年03月04日掲載)

山下 右恭

若者よ 方言使い続けて

「英語を話す人は英語の夢を見る」と言いますが、秋田の人は夢に秋田弁がでてくるのでしょうか? 私は残念ながらどちらも夢で見たことがありません。それでもこの前、仕事中にお礼を言われた時にふとでた言葉、それが「なんもですよ」。

秋田で暮らして3年目、元々は縁もゆかりもなかった土地で秋田弁を話すようになるなんて思いもしませんでした。郷に入れば郷に従えとは少し違いますが、地に根を張って生活すると自然と染まっていくものなのかと驚いています。

私の地元滋賀県では老若男女問わず関西弁を使います。一方で関西以外の地域では方言を話す若者が減っていると言われ、もちろん秋田の若者も例外ではありません。それでもたまに耳にする若者の秋田弁にはどこかうれしさを覚えます。例えば、捨てるという意味の「投げる」(ちなみに関西弁では捨てることを「ほかす」と言います)。「これ投げといてー」なんて言葉が聞こえてきた時には、あーやっぱり秋田の子なのだな、と。年配の人が話すような秋田弁でなくても、地元に愛着がわく一つのツールとして方言が若者の中で生き続けてほしいです。

私の次なるステップは「け」をうまく使いこなせるようになることですかね。

(朝日新聞秋田版 2019年12月04日掲載)

山下 右恭

「竿燈」きっかけ、筋トレ

三日坊主ではない筋トレが続いています。「本当にやっているの?」という声も聞こえてきそうですが、きっかけは先月の秋田竿燈まつり。秋田に来て3年目、今まで自分は細く非力で竿燈をあげられないと思って過ごしていましたが、今年いざ差し手に挑戦してみると本番ではなんとか肩に乗せることができました。約50キロもある竿燈を上げられた感動と同時に、ほかの差し手たちの安定した演技、立派な足や腕がうらやましく思えたのです。

それ以来、動画投稿サイトで筋肉を鍛える動画を見たり、何げない時に机を使って腕立て伏せをしてみたり。食事にも気を遣うようになり、始めて1カ月ほどで体重は約4キロ増えました。特に腕やおなかまわりについて、数カ月前まではけていたズボンのチャックが閉まらないくらいに……。

体を鍛え始めてよかったことは、自信が持てるようになったことです。実際筋トレをすると「テストステロン」という男性ホルモンが分泌され、いわゆる男らしさがアップするようです。心なしか胸を張って町を歩けるようになりました。ただ、カメラの前ではまだまだ緊張しっぱなし。カメラの前でも自信が持てるようになるにはもう少しの筋トレと、もう少しのアナウンサー力が必要そうです。

(朝日新聞秋田版 2019年09月25日掲載)

山下 右恭

水族館「ワオ!」たくさん

今年度からトレタテ!で始まったのが、男鹿水族館で驚きを見つける「GAOでワオ!」というコーナーです。大人になってから水族館に行く機会はほとんどありませんでしたが、コーナー担当になり取材をする中で発する言葉は「可愛い」ばかり。

これまでホッキョクグマとペンギンの取材をしました。ホッキョクグマはおり越しでしか見られませんが、オスの豪太がメスのユキにアプローチをするもなかなか受け入れてもらえずさみしそうな顔をするのが可愛い!ペンギンの取材時は特別に飼育体験をさせていただき、自分の手からエサの魚をペロッと丸のみするペンギンの口元がこれまた可愛い!

タイトルにある「ワオ!=(驚き)」の部分は今のところ「可愛い」という感情で埋め尽くされています。それでも視点を変えれば「ワオ!」という部分も。それが飼育員の働く姿です。普通なら見分けがつかない個体を瞬時に判別することができたり、個体ごとに合ったエサを用意したりと生き物に対する愛情や熱意が随所に見られます。

そんな飼育員の思いをくみ取っているのか、生き物たちも飼育員にはどこか心を許しているようで。「可愛い」という感情はたくさんの「驚き」があってこそ生まれるものですね。

(朝日新聞秋田版 2019年06月05日掲載)

山下 右恭

夏の高校野球 早くも準備

4月に入り秋田もようやく春めいてきましたが、私は早くも夏への準備です。先週の3日間、春の選抜高校野球が開催されている甲子園球場で、系列局の野球研修に参加しました。全国各地からアナウンサーが集う中、4月にAABに入社した男性アナも一緒に研修を受けました。同性の後輩ができるのは初めてで、うれしさはもちろん、先輩として負けられない気持ちも芽生えています。

秋田の高校野球といえば、記憶に新しいのがやはり金足農業高校の快進撃。ありがたいことに、私が秋田大会で初めて実況したのが金足農の試合でした。今やプロ選手になった吉田輝星投手の伸びのある直球やナイン全員で戦う姿など、彼らのプレーに胸を躍らせました。甲子園で勝ち進むにつれて、秋田の街がガラッと変わっていく様子、また変わらせた高校野球の力は今も忘れられません。

アナウンサーとして3年目を迎えた今、研修で改めて考えさせられたのが「アナウンサーが実況をする意味」です。主役はグラウンドでプレーをする選手たちであり、実況はそんな最高の選手たちに最高の色をつける役目。果たして、昨年はその役目をしっかりと果たせたのか。自分に問いかけてみると、今からの準備に熱が入ります。

(朝日新聞秋田版 2019年04月03日掲載)

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