あいたいAAB

高田 美樹

当たり前の日常に感謝

9月中旬、北海道胆振東部地震で震度5弱を観測した岩見沢市に帰省しました。もともと毎年恒例のいわみざわ百餅祭りに参加するための休みでした。

このお祭りは五穀豊穣や長寿を祈願して、重さ5トンの大きな臼でついた餅を食べます。餅まきなどのイベントもある地元の誇りあるお祭りですが、今年は台風や地震の影響で中止に。毎年お祭りが開催できていたありがたみを感じました。

停電で心細い思いをした家族にねぎらいの気持ちを込めて、さっぽろオータムフェストに連れて行きました。当初は開催を見合わせていましたが、自家発電機を使って1週間遅れでスタートしました。北海道中の食が集まり、肉や魚介、果物、お酒、野菜、どれもおいしい!

「こんな土地が地震に見舞われるなんて」。信じられない気持ちになりました。まだ完全には観光客は戻っていませんが、会場は活気があって「北海道に元気を」という思いにあふれていました。

道内には大きな爪痕が残る地域もあります。少しでも早く、不安のないより幸せな毎日が送れますように。秋田もあすは我が身です。しっかりと災害への備えをして、当たり前の日常に感謝して過ごしたいですね。

(朝日新聞秋田版 2018年10月03日掲載)

高田 美樹

100回目 感動ありがとう

第100回全国高校野球選手権記念秋田大会は、金足農の11年ぶり6度目の優勝で幕を閉じました。「誰もが記憶に残る大会にする」という明桜の山口航輝主将の選手宣誓から始まり、たくさんのドラマが生まれました。

今年は記念大会であり、平成最後の夏の大会でもあります。思い返せば、平成の間も震災や豪雨など色々なことがありました。そんな中でも地域の人の思いを背負い、仲間と野球をできる喜びや、1勝でも上をめざす気持ちなど、様々な思いを抱く球児たちがいたからこその100回大会でした。

秋田大会の期間中、私は開会式の実況生中継を初めて担当したり、試合を終えた球児やマネジャーにインタビューをさせて頂いたりしました。敗退して涙を流す選手。力を発揮できて喜ぶ選手。勝ってもどこか悔しそうな選手。そのときの思いは、これからの人生につながっていくはずです。その瞬間に立ち会えたことが、本当にうれしかったです。

大会に出場した球児の皆さん。この夏の一瞬一瞬を力に、これからも頑張ってくださいね。高校野球ファンは、ずっとみんなを応援しています。この夏の感動をありがとう! そして金足農の皆さん、甲子園での活躍を楽しみにしています。

(朝日新聞秋田版 2018年08月01日掲載)

高田 美樹

菜の花 雨に負けず満開

1年ぶりに大仙市協和小種地区の菜の花畑におじゃましました。去年も、ずっと遠くまで菜の花畑が広がる雄大な景色が楽しめたのですが、今年はさらにたくさんの花が咲いていてびっくり!

この日のどんよりとした天気に負けない花の鮮やかさが、あたり一面を明るくしていました。花は「はかない」イメージがありますが、雨の滴をつけながら美しく咲く姿に力強さを感じました。

この畑は、昨夏の記録的な大雨で堆肥が流される被害がありました。そこから農事組合法人エコ・ファームの佐藤誠さんが「どうしても咲かせたい、みんなを喜ばせたい」と、もう一度堆肥をまき直したそうです。佐藤さんの気持ちにこたえてあれだけの花が咲いたのだと思うと、佐藤さんにも菜の花にも「ありがとう」と言いたい気持ちになりました。

先日も記録的な大雨に見舞われましたが、自然災害はいつどこでも起こりうることです。そんな世の中でも、被害に負けずに頑張った人がいる。負けずに咲いた花があるということが、人を勇気づけてくれると思います。自然は怖い存在でもありますが、癒やしや喜びをくれる存在でもあるんですよね。自然とうまく付き合って、幸せな毎日を送っていけたら良いなと感じます。

(朝日新聞秋田版 2018年05月30日掲載)

高田 美樹

にぎやか 実家のひな祭り

秋田も本格的に春めいてきました。春と言えば先月、北海道岩見沢市の実家に、春の訪れを告げるひな祭りにあわせて帰省しました。我が家のひな祭りの定番、手巻きずしやハマグリのお吸い物、ケーキを味わいながら、大騒ぎをして過ごしました。

実家には、母と私たち三姉妹それぞれのひな人形があって、ひな祭りの時期になると、居間の半分をひな人形が埋め尽くします。ひな人形を飾ると、飼っているネコがおひなさまの箱に入ったり、ひな壇を登ったりするのは毎年恒例です。お内裏様の間に割り込み、なぜかブスッとした顔をするネコもいました。家族がはしゃいでいるときのペットの様子は、とても面白い! 私にとってひな祭りは、ペットを含めて家族で楽しく過ごすものです。

私のひな人形は、祖母が初節句にあわせて買ってくれたものです。12月に私が生まれ、「3カ月後の初節句に間に合うように」と、大慌てで選んでくれたそうです。0歳のときから持っているものって、なかなかないですよね。祖母が私の健康と幸せを願い買ってくれたものだと思うと、幸せです。

ひな人形がたくさん並んだにぎやかな居間も大好きですが、やっぱり自分のひな人形。いつか秋田に持ってきて、大切に飾ってあげたいと思いました。

(朝日新聞秋田版 2018年04月04日掲載)

高田 美樹

「好きだから」笑顔で努力

秋田商業高校出身の成田翔投手の取材で、千葉ロッテマリーンズのキャンプ地・沖縄県石垣島に行ってきました。成田投手はプロ2年目の昨シーズンに1軍初登板を果たしましたが、初勝利はできず。「初登板の喜びよりも悔しさの方が大きい」と練習に打ち込んでいました。

そんな成田投手が夢中になっているのは、健康法を探すこと。夢中になっていることまで野球関連なんだ……と感心していると、「野球が好きなので」と笑顔で話してくれました。

それを聞いて思い出したのが、「好きなことをやっていてもつらい時はある。どのように乗り越えるのかで、そのあとの楽しさが変わる」という小学生の頃に母から言われた言葉です。プロとしての生活はつらいこともたくさんあるでしょう。好きなことだから続けられるとは言っても、好きな気持ちを忘れずに努力し続けるのは大変なことだと思うのです。

「好きだから」と笑顔で努力できる成田投手は本当に格好良いです。たくさんのことを乗り越えて、ますます野球が楽しくなってほしいと願っています。私も負けないよう笑顔で努力できる人でありたい! たくさんの刺激を受けた取材でした。

(朝日新聞秋田版 2018年03月02日掲載)

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