あいたいAAB

藤盛 由果

「すべきこと」考える力を

9年前の3月11日。私は実家で、秋田での新生活に向けた引っ越し準備をしていました。数日後にはAABでの研修がスタート予定。期待に胸躍らせていました。しかし、あの地震で全てが変わりました。あまりに大きすぎて把握しきれない被害状況。いつ起こるかわからない余震。行き届かない物資。普段と異なる状況の中始まった研修は、先輩方の姿を後ろから見ていることしか出来ませんでした。何をすればいいのかわからない……というか、何もわからない。伝えるってなんだ。私に出来るんだろうか。不安でいっぱいのスタートとなりました。

そんな時、思い出す言葉があります。「すべきことをしなさい」。恩師の言葉です。迷った時はシンプルに、今自分がとるべき行動が何かを考える。先を見すぎると不安なことばかりが目に入りますが、そんな時こそ「今」に向き合い、すべきことを自ら導き出せるようにありたい。そう自分に言い聞かせる今日この頃。今まさに、その力が問われている気がします。

あの日から丸9年。つまり、もうすぐ私も社会人10年目に突入です。何年経っても、すべきことの判断を間違うことが多々あります。それでも、どうすべきか“考える”ことは忘れずにいたいものです。

(朝日新聞秋田版 2020年03月11日掲載)

藤盛 由果

ふるさとの魅力 30秒に

中学・高校と放送部に所属していた私。年に何度か放送コンテストがあり、出品用のドキュメンタリーやドラマ作品を部員のみんなと作っていました。その時のことを思い起こしてみると、まず題材を決めるので一苦労。校内での出来事で作ると言っても、学級、部活動、行事、委員会……テーマになりそうな物はわんさか。むしろ、なんでもテーマになります。珍しさや奇抜さで攻めるか。身近なものを視点を変えて表現してみるか。ああでもない、こうでもないと議論と言う名のけんかを繰り返し、決まってからもまた、やっぱりこっちの方が……と作品を提出するまで悩み続けるのです。

先日、あきたふるさと手作りCM大賞の収録が行われました。私も秋田で生まれ育ち、取材を通して各地を訪れているため「この市町村といえばコレ」というものが何となくあります。それでも毎回驚かされるのがCM大賞。こう来たか、とみなさんの発想に脱帽です。自分の住んでいる所って全てが“当たり前”に見えて、テーマを決めるだけで大変だと思うんです。学生時代の私がそうだったように。

30秒という短い時間に、各市町村の魅力がぎゅっと詰め込まれています。「あきたふるさと手作りCM大賞」は12月7日午後2時からの放送です。

(朝日新聞秋田版 2019年11月27日掲載)

藤盛 由果

知らないこといっぱい

「就活」は就職活動の略。「経済」は経世済民の略。「サタナビっ!」はサタデーナビゲーションの略。普段から何げなく略語を使っている私たちですが、中には略語と知らずに使っていることも。

先日、サタナビっ!のロケで、電柱に似ている謎の柱について調査しました。その時、ふと思ったんです。電柱が「電信柱」の略なら、きちんと電信柱と言った方がいいのでは、と。コメントする前に念のため……と調べてみてびっくり! 電柱と電信柱は別物だったんです。

では電柱とは一体何者なのか。調べたところ、電力会社が電気を送るために道路に設置しているもので、正式名称は「電力柱」というそうです。初めて聞きました……。ちなみに電信柱は、通信会社が電話回線などを各家庭に届けるためのものだそうです。なるほど、通「信」というわけですね。共通で使っているものもあるそうですが、見た目がそっくりでも、送っているもので名前が変わるなんて。

仕事上、言葉には敏感でありたいと思っていますが、まだまだ知らないことがたくさん。知らないということに気づいていないことがたくさんあります。クイズ番組で日本語に関する問題が出ると「へぇー」ばかり。あぁ、頭がパンクしそう。

(朝日新聞秋田版 2019年09月11日掲載)

藤盛 由果

101回目も目が離せない

梅雨真っただ中の秋田ですが、今年も熱い夏が始まろうとしています。夏の高校野球秋田大会、今年は101回目です。令和初、新たな100年に向けてのスタートとなる大会です。去年の秋田の夏は、とても長くて、暑かったですね。今年は更なる盛り上がりを!

AABも「めざせ!甲子園」「夢球場2019」で後押ししていきます。

先日の組み合わせ抽選会、ドキドキしながら見ていた方も多いですよね。地元の高校、母校、注目選手のいる高校……。運命を左右する組み合わせなだけに、楽しみであり、とても緊張する時間でもあります。私も試合が始まれば、公平な立場で情報をお届けするよう努めていますが、やはり母校の組み合わせは気になるもの。じっと主将の右手に握られた番号カードを見つめていました。

高校時代は野球にあまり興味がなかった私。全校応援で球場に行っても、試合よりみんなで歌ったり踊ったり、叫んだりするのが楽しかったタイプです。それでも、社会人になって母校の名前を聞く機会が減ってきた中、学校の名前を背負って戦う後輩たちの姿はとても誇らしく、輝いて見えました。それまで自覚がなかった、母校愛を感じた瞬間です。

今年はどんな夏になるのか。目が離せません!

(朝日新聞秋田版 2019年06月26日掲載)

藤盛 由果

「あるある」ドラマに納得/藤盛由果

AABで放送中の「チャンネルはそのまま!」、ご覧になりましたか?漫画が原作で、札幌のあるローカル局が舞台のコメディードラマです。どのシーンを切り取ってもツッコミどころ満載ですが、なぜか私は笑えないんです。理由は、どれも「わかる!!」と納得してしまうから。ありえないようなことも、テレビ局では「あるある」だったりします。

AABツイッターで紹介されている「なぜか本番で原稿ミスに気付く」「字が読めない原稿がくる」は、アナウンサーのテッパンあるあるです。放送中に急な変更があった場合、記者やディレクターが急いで書いたメモが届きます。ミミズのような字もあれば、見えにくい蛍光ペンで書かれていることも。

「どうして……」なんて思っている暇はありません。何事もなかったような顔をしながら、心の目でメモを読みます。すると、なぜか読めてしまうんです。ドラマには他にもたくさんの「あるある」が登場するので、これを見れば「トレタテ!」や「サタナビっ!」の見方が変わるかもしれません。

先日サタナビっ!の北海道ロケで、このドラマを制作した北海道テレビ(HTB)に行ってきました。秋田出身・HTBの高橋春花アナもチラッと映っているとか。私も探さなきゃ!

(朝日新聞秋田版 2019年04月17日掲載)

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