あいたいAAB

千田 まゆこ

帰宅後も忙しい毎日

「トレタテ!また明日です」と言って生放送が終了すると。

あ~夕食どうしようかな。ご飯はストックがあるから大丈夫。そんなことを考えながら反省会を終えて、衣装を着替えて、メール返信して明日の予定を確認して、午後7時半には会社出発。運転しながら帰宅後の手順をシミュレーション。15分後、「ただいま~」と言いながら手を洗い、冷凍ご飯を電子レンジへ。冷蔵庫からきのうの残りのみそ汁を取り出しワカメを足して中火であたため。ダッシュで着替え。洗濯機のスイッチをオン。冷蔵庫からタマネギとニンジン、ピーマンにハムを取り出して刻みながらフライパンを温めて切った順に炒める。ボウルに卵を6個割り入れ混ぜる。「テーブル拭いて並べて~」の言葉で子どもたち始動。炒めた野菜とハムにトマトソースとご飯を入れて混ぜながら、みそ汁の鍋ともう一つのフライパンを入れ替えて卵を焼く。皿にご飯を盛りつけ半熟の卵焼きをかぶせる。きょうはオムライス。そこに子どもがやってきてケチャップでメッセージを書く。「大好き」なんて書いてくれて泣かせる。

「いただきます!」帰宅してやっと座れました。食べたら洗濯物干さなきゃ……。

(朝日新聞秋田版 2019年09月04日掲載)

千田 まゆこ

「感じが良い」女性に

かかりつけの皮膚科で診察してもらった時、私より少し先輩の美肌の女性医師に「最近またテレビでよく見るけれど、とっても感じが良いわ」と言われ、うれしく思うと同時になんだか恥ずかしく赤面(実際は血行が悪いので赤くならない)しました。

私がよく言っていただく言葉として「落ち着いている」→まあ、それなりに場数をこなしているので。「信頼感がある」→報道担当が長いので勝手にそういうイメージがつくんですよね。どれもありがたいですが、私はむしろ慌てるし、信頼されるような高い能力があるわけでもなく、「わはは、テレビのイメージって怖いわぁ」くらいに思っていました。「感じが良い」なんて初めて言われてドギマギしました。薬より効きます、その言葉。

「感じが良い」という言葉、私は使ったことがありませんでした。「良い感じ」とはまた違う、もう少し大人びた品がある言葉に感じて、よりうれしくなりました。そういう女性になりたいと思えた、今の目標です。

ところで、なぜ皮膚科を受診したかというと、いろいろボロボロで感じが良くなかったからで……。そんな自分も受け入れて努力しようと思った水無月(みなづき)のはじめでした。

(朝日新聞秋田版 2019年06月12日掲載)

千田 まゆこ

「令和元年」に心機一転

5月1日からの新しい元号が決まりましたね。「令和」と聞いて文字を見た最初の印象は、「凜とした感じ」でした。れいわ、レイワ、令和かあ。
 直後に秋田駅前へ街頭インタビューに行きました。皆さんしっかりニュースをチェックしていて、新しい元号をご存じでした。「和がいい」「令が今までにない漢字」の一方、「違和感ある」「命令の令で冷たい感じ」などなど。どの人も自分なりの感想を抱いていて、いつもの街頭インタビューに比べ、ダントツに関心が高いと感じました(マイクを持って右往左往している私の姿を見てパンを差し入れして下さった方、ありがとうございました!)。
 「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味を込めているそうで、そうしたゆとりある穏やかな気持ちを大切にしたいと思います。
 新たな令和の時代が始まる春、「スーパーJチャンネルトレタテ!」も、ちょっとだけ変わりました。千田まゆこと山下右恭が月曜~木曜のキャスターを務めることになりました。天気予報は入社2年目のアナウンサー村上晴香が担当します。金曜のキャスターは新岡智昭&高田美樹の中堅コンビです。
 令和元年、明るく希望が持てるニュースをたくさんお伝えできますように。

(朝日新聞秋田版 2019年04月10日掲載)

千田 まゆこ

異色の3人 多様な視点で

月曜・火曜日の夕方ニュース「トレタテ!」は、この3人でお伝えすることが多いです。秋田のローカルニュースは、どの放送局でもベテラン男性アナウンサーに若手女性アナウンサーという布陣が見慣れている中、ベテランと言われる私、若手の山下右恭アナウンサー、人生経験豊富な佐藤剛太さんという、ある意味異色の組み合わせ。でも楽しいです。

秋田で生まれ育った私は、記者兼務で県内を幅広く取材した経験に加えて、子育て中の女性としての視点があります。県外出身の山下アナにはどんなことでも新鮮に感じる、私が失った素直な心があります。実は根性もあります。両親が秋田出身の佐藤さんは、テレビ朝日の社会部を束ねた鋭い視点とマニアックな分析力を持っています。

違いすぎてかみ合わないのではないかと不安もありましたが、家族や友人との会話とはひと味違う面白さを感じています。放送でお伝えできるのはほんの一部ですが、放送前もVTRを見ながらかなりあれこれおしゃべりしています。この雰囲気が、皆さんがニュースを見るだけではなく見ながら考え、何かを感じるきっかけになればうれしいです。

ちなみに山下アナと佐藤さんは温泉施設でよく会う仲だとか。そこには入れません(笑)。

(朝日新聞秋田版 2019年02月13日掲載)

千田 まゆこ

現場に立つ 取材の基本

山が崩れるって、こういうことなんだ。

9月6日の北海道胆振東部地震の発生から3カ月になるのを前に、現場に立ちました。離れた場所からはわかりませんでしたが、近付くと土砂にたくさんの木が混ざり、その量は私の身長をはるかに超えた大きな山に。一目で撤去は容易ではないとわかりました。それは何カ所にも及んでいました。

先日、テレビ朝日系列の会議に参加するため北海道に行きました。翌日視察に向かったのは、地震で大きな被害が出た厚真町。役場がある中心部は見た目では被害の跡はありません。そこからバスで約5分進むと、ズタズタになった地区がありました。

道路を塞いだ土砂はきれいに寄せられていましたが、それ以外はそのままです。住宅があったあたりは、家具や布団、洋服などの生活用品と土砂がぐちゃぐちゃに混ざったままで、一瞬にして日常生活が奪われた怖さを、そこに立った瞬間に感じました。

発災当時、系列応援でAABのクルーも駆けつけましたが、今は北海道テレビが被災地の取材を続けています。全国ニュースで現状が伝えられる機会は減りましたが、現場に立たなければわからないことがあるという取材の基本を改めて感じました。視察の様子は本日の「トレタテ!」で放送予定です。

(朝日新聞秋田版 2018年12月12日掲載)

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