あいたいAAB

山下 右恭

音楽の秋 ピアノ楽しむ

秋が深まり、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってきましたね。寒さに弱い私にとって、秋は「音楽の秋」です。

実は5歳から高校生までピアノを習っていて、この時期には家にこもり、毎日1~2時間ピアノを弾いています。寒くなりすぎると指が動かなくなるため、まさに秋がピアノシーズンなのです。

今では大好きなピアノですが、習っていた頃は好きではありませんでした。ピアノを習う男性にはわかるかもしれませんが、ピアノを習っていることが「恥ずかしい」のです。

今はピアノを弾く男子も増えていますが、当時は習っていた周りが全員女子でした。思春期に入るとなおさら意識してしまい、ピアノを習っていることを友達に大きな声で言えないような状態に。

それでも私はピアノを続けました。毎日練習を重ねて新しい曲を弾けたときの喜びや、発表会で緊張しながらも弾き終わった時の達成感など、恥ずかしさ以上のものを感じていたからかもしれません。

大人になった今、ピアノを弾くことに恥ずかしさは一切ありません。年に1度のピアノシーズンに、「音を楽しむ」気持ちでピアノを弾く。そうすれば、この先もっとピアノが好きになりそうです。

(朝日新聞秋田版 2018年10月24日掲載)

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