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農産物は「大地の恵み」

先月下旬、友人から「かほり」という梨をもらった。ご存じの通り、香りの良さとジューシーさ、上品な甘みが特徴の大ぶりな梨である。天王にある友人の実家で作っているとのことで、ありがたいことに、毎年のように持ってきてくれるのだ。ハンコ屋の私から、お返しするものが無いのが無念である。

夏が暑かったのと秋に雨が多かった影響で例年以上に大きく育ったとのこと。試しに量ってみたら、1.5キロあった。こんなものが木から落ちてきたら万有引力を発見する前に気絶してしまう。もっともニュートンのリンゴの話は作り話らしいけど。

今年は、全国の広範囲で台風や豪雨の被害が甚大で、その惨状には言葉を失う。迅速な復興を願う。一方で、秋田県内の被害はそれほどでもなく、友人の実家でも無事収穫出来ているようだ。彼の印象では「秋田は奥羽山脈に守られている感じがする」らしい。例年の台風被害の少なさは、山菜などにも良い影響を与えているという話も聞いたことがある。

秋田の農産物はうまい。言葉通り「大地からの恵み」だし、関わる人たちの努力のたまものだ。この恵みに感謝し、その恩恵を末永く受け続けられるよう祈るのみだ。そのために、私たちは何が出来るのだろう? かほりをほおばって、考えてみる。

(朝日新聞秋田版 2019年11月20日掲載)

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