あいたいAAB

高田 美樹

寒さへの諦め 私の強み

私が生まれた北海道岩見沢市は、冬は毎日零下です。零度の日には「暖かいね」なんて会話も。道内には朝晩マイナス20度ほどまで下がるところもあります。マイナス10度以下になると、数分歩くだけでまつ毛が凍って視界が白くなることもありました。

そんな土地から東京の大学に入ったとき、「なんでダウンジャケットを着られるのだろう」と思いました。このくらいの寒さで、北海道と同じ服装で大丈夫なのか、と。ただ、寒くなかったのかというと、そうではありません。暖房設備がしっかりとしている北海道と違って建物の中はかなり冷え、雪が降らない街の冷たい風もなんだか寒く感じました。

さて秋田は、というとやっぱり寒い。去年初めての冬は、「台風かな」と思うほどの強風に驚きました。

では北海道生まれの強みは何なのか。寒さへの諦めの心だと思います。「どうやっても暑さには弱いから、寒さには負けられない!」。しばらくは寒がりますが、「このくらいは仕方がない」と諦めて寒さに慣れるのは、ほかの人より早い気がします。

要するに気持ちの問題ってことですね。放っておけばそのうち黙りますので、北海道生まれが寒い寒いと言っても許してください!

(朝日新聞秋田版 2018年11月07日掲載)

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