あいたいAAB

千田 まゆこ

仕事の夢何度も

自分が取材した原稿書きと編集がギリギリになり、衣装に着替えたのが放送2分前。バタバタとスタジオに入り「1分前です」というフロアディレクターの声を聞きながら椅子に座ると、なぜか透明なスタジオの壁の向こうに、迫りくるヘリコプターが見える。ぶつかる!と思ったら案の定ヘリコプターが社屋にめり込んだ。

と、普通ならここで目が覚めそうなものだが、夢は続く。「10秒前」。トレタテ!の放送が始まる。目の前の出来事を伝えなければならない。スタジオのカメラマンたちもヘリコプターの方向にカメラを向けた。「信じられない光景ですが、秋田朝日放送の建物にヘリコプターが衝突しました!」。そこでようやく目が覚めた。眠ったのにぐったり疲れている。

職業柄だろうか。過去にも仕事の夢を何度もみた。発声練習で声が出なくて、必死に声を出そうとしたら本当に大きな声が出て、その自分の声にびっくりして目が覚めたことも。しばらく夢か現実かわからずにぼんやりしていた。放送が始まるのに原稿を書き終わっていない夢は何度もみた。

ある現場に居合わせた高校生にマイクを向け、「びっくりして持っていたアイスクリーム落としちゃいました!」というナイスなコメントが取れたこともあった。その夢の内容は、またの機会に。

(朝日新聞秋田版 2020年09月05日掲載)

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