あいたいAAB

ZEN

まずは自分で考えないと

盛岡に映画「新聞記者」を見に行った。結構話題になっている政治サスペンスもので、残念なことに秋田では上映されず、岩手県まで出かけたわけだ。

昭和の時代には、政治モノの映画がよく上映されていたが、平成以降、SF以外はほとんど見かけなくなった。だから今回の映画が話題になったのだろう。政治に腐敗や謀略はつきものだったはずで、現実にもずいぶんなことになっている様子なのに、そういった内容のフィクションが成立しなくなってきたというのは解せない……。もしかすると、現実がフィクションを超えちゃっているってことかなあ。

陰謀を企てたり腐敗したりするのは、人間の弱さが原因の一つだと、また、他者を認めない思想がそれを後押しする大きな力なのだと、今回の映画を見て感じた次第。「誰よりも自分を信じ疑え」。劇中何度も出てくるこの言葉。難しいけど、まずはちゃんと考えろってことだと解釈することにした。

当日の朝ウェブで予約をした時はほとんど空席で(秋田の映画館ではよくある)話題なのに露出が少ないせいかななんて思いつつ客席に入ったらなんと満席!しっかり関心が集まっていることに少し安心した。帰り際、秋田から来たご夫婦に「ZENさん?」と声をかけられた。ちょっとうれしかった。

(朝日新聞秋田版 2019年07月24日掲載)

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