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20170616.jpg 私が番組でだいたい月に一度料理を紹介するようになって、随分経ったような気がする。

 思えば、小学生の頃から台所に立って自分の好みのものを作っていた。一人暮らしの頃はほぼ自炊で、たまの外食で気に入ったものをアパートの小さな台所で再現しようとあれこれ工夫していた。もちろん同じものができるわけではないので、自分の舌で「まあ、こんなもんかな」と折り合いをつけるわけだけども。

 そんな風に覚えたレシピを、以前番組で紹介した。砂肝とニンニクをオリーブ油でさっと炒めてから酒で煎るものだ。中華鍋を使うのがポイントで、味付けは塩こしょうのみ。若い頃ときどき行っていた渋谷の店の名物メニュー。これが絶品なのだ! 酒にもご飯にもよく合って、子供たちも喜んで食べるので、我が家の食卓にもよく登場する。

 今回、番組で私が作るのはハンバーグ。生のタマネギが多めで、厚みがある。これもうちの定番なのだが、スタジオで調理するというのは、自分の台所とはだいぶ勝手が違う。はたして、我が家の味を再現できるのか、心配である。実は、毎回心配なんだけどね......。


(朝日新聞秋田版 2017年6月16日掲載)