あいたいAAB

藤盛 由果

「あるある」ドラマに納得/藤盛由果

AABで放送中の「チャンネルはそのまま!」、ご覧になりましたか?漫画が原作で、札幌のあるローカル局が舞台のコメディードラマです。どのシーンを切り取ってもツッコミどころ満載ですが、なぜか私は笑えないんです。理由は、どれも「わかる!!」と納得してしまうから。ありえないようなことも、テレビ局では「あるある」だったりします。

AABツイッターで紹介されている「なぜか本番で原稿ミスに気付く」「字が読めない原稿がくる」は、アナウンサーのテッパンあるあるです。放送中に急な変更があった場合、記者やディレクターが急いで書いたメモが届きます。ミミズのような字もあれば、見えにくい蛍光ペンで書かれていることも。

「どうして……」なんて思っている暇はありません。何事もなかったような顔をしながら、心の目でメモを読みます。すると、なぜか読めてしまうんです。ドラマには他にもたくさんの「あるある」が登場するので、これを見れば「トレタテ!」や「サタナビっ!」の見方が変わるかもしれません。

先日サタナビっ!の北海道ロケで、このドラマを制作した北海道テレビ(HTB)に行ってきました。秋田出身・HTBの高橋春花アナもチラッと映っているとか。私も探さなきゃ!

(朝日新聞秋田版 2019年04月17日掲載)

藤盛 由果

家族と乗り切った受験

今年は雪がとけるのが早いですね。そろそろ花粉症がしんどい時期になりますが、受験生も今が一番しんどい時期。私も十数年前、机に向かい、鉛筆を動かしながら「サクラサク」のを待っていました。あの頃の集中力はどこにいったんだろう……。

受験は家族の協力が欠かせません。中学3年、高校3年だった時、恐らく藤盛家は私を中心に回っていました。キリのいいところで勉強を終え、「おなかすいた」と言えば夕食がスタート。それが何時か、その時でないとわかりません。さらに「赤ペンが出ない」と言えば、すぐ代わりのものが用意される環境。ありがたいですね。本当は、赤ペンが出ないのを理由に、勉強を休みたかったんですが……。

今でも話題にのぼるのが「午前3時のソバ事件」。高校3年のお正月、センター試験直前で夜遅くまで勉強をしていた私に、「おなかがすいたら起こしていいから」と告げて母は寝室に向かいました。

その母を起こしたのが、午前3時。時計を見て一瞬、「こいつ、マジか?」という顔をしながらも、文句一つ言わずに温かいソバを作ってくれました。ここまで協力的な親もなかなかいませんよね。本当に感謝しています。

気が付けばもう3月、春はもう目の前です。

(朝日新聞秋田版 2019年03月06日掲載)

藤盛 由果

30歳 意外と変わらない

小さい頃は何かと苦労が多い早生まれ。小学校にあがるまでは、数カ月の成長の差は大きいものです。私も1月の早生まれ。「周りの友達は出来るのに私は出来ない……」と落ち込まぬよう、両親がハサミの使い方や平仮名の練習をさせてくれました。「春生まれの友達に負けるな!」と練習していたのが、負けず嫌いな性格の始まりかもしれません。

そんな早生まれですが、この年になると少しだけ得と感じることも。20代も後半になると、誕生日を素直に喜べなかったりします。早生まれは誕生日が来るのが遅め。ちょっと若い気分でいられる期間が長いんです。特に私にとって、今年度は20代から30代へと変わる大事な年。たった1歳の違いですが、十の位が変わるのは小さいようで大きい変化です。

どんなにあがいても時は平等に流れるもの。私も周りの同級生に追いつき、30歳になりました。いざなってみると、違いはほとんどありません。今の所変わったことといえば、アンケートで20代と答えられなくなったことくらいでしょうか。

先日取材に向かう車で、アンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ~」が偶然流れました。15歳の私に言いたいこと。「あと15年なんて、あっという間だよ!」

(朝日新聞秋田版 2019年01月23日掲載)

藤盛 由果

描いた石 行き先ドキドキ

石にときめいたこと、ありませんか?私は理系ではないので地層や化石はさっぱりですが、表面がツルツルした石をずっとなでたり、変わった形の石が何に見えるか想像したり。「石っておもしろい!」と、ときめいた経験は何度もあります。皆さんも幼い頃、そんな遊びをしたことがあるはず。

その石遊びが、進化してジワジワと広まっているんです。それが「WA ROCK」。イラストなどを描いた石を、色々な所に置いてくるというもの。見つけたら持ち帰ってもよし、自分の石と交換してもよし、「ココにあったよ」とSNSで拡散してもよし。結構自由な遊びです。

先週のサタナビっ!で「ワロックってなに?」と調べる中で、ミーチューが描かれた石を見つけたので、局に持ち帰りました。写真に小さく写っていますが、わかりますか?そして私も、石にイラストを描いて隠してきました。まだその場所にあるのか、別の場所にあるのか……。自分の石がどんな旅をするのか考えると、わくわくドキドキします。

この調査をする前、男鹿に行った際に見つけたワロックに書かれていたのは、白地に「夢 Dream」という文字でした。夢、持ってるか?と語りかけられた気分。深いなぁ……「WA ROCK」。

(朝日新聞秋田版 2018年11月21日掲載)

藤盛 由果

私のクシャミは文学的?

季節の変わり目、あちこちから聞こえてくるのがクシャミ。朝晩と日中の寒暖差も大きくなり、みなさんも体調管理に苦労していませんか?

それにしても、クシャミって特徴が出ますよね。女の子らしい可愛い音から、何かが爆発したような音。アナウンサーのクシャミは発音がいい、というのが“あるある”です。

そんな私もクシャミが特徴的な一人。言葉で表しにくいのですが、人によっては小犬が鳴いた、小鳥がびっくりした、新キャラクターの鳴き声、なんて表現をします。私は二十数年このクシャミなので普通だと思っているのですが……。初めて私のクシャミを聞いた人は、ほぼ動きを止めてこちらをじーっと見るので、きっと変わっているんでしょう。

ある日、日本酒好きな友人から「藤盛さんのクシャミの日本酒がある!」と教えてもらいました。その名も「クラムボン」。ある人に、私のクシャミがクラムボンと聞こえると言われた話を覚えていてくれたのです。クラムボンとは、宮沢賢治の短編童話「やまなし」の文中でカニたちが語る言葉。私のクシャミは文学的ということですかね。クシャミから日本酒につながるとは予想外でした。秋の夜長、宮沢賢治を読みながら日本酒を、なんて風流ですね。

(朝日新聞秋田版 2018年09月26日掲載)

TOPへ戻る

error: Content is protected !!