あいたいAAB

千田 まゆこ

「令和元年」に心機一転

5月1日からの新しい元号が決まりましたね。「令和」と聞いて文字を見た最初の印象は、「凜とした感じ」でした。れいわ、レイワ、令和かあ。
 直後に秋田駅前へ街頭インタビューに行きました。皆さんしっかりニュースをチェックしていて、新しい元号をご存じでした。「和がいい」「令が今までにない漢字」の一方、「違和感ある」「命令の令で冷たい感じ」などなど。どの人も自分なりの感想を抱いていて、いつもの街頭インタビューに比べ、ダントツに関心が高いと感じました(マイクを持って右往左往している私の姿を見てパンを差し入れして下さった方、ありがとうございました!)。
 「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味を込めているそうで、そうしたゆとりある穏やかな気持ちを大切にしたいと思います。
 新たな令和の時代が始まる春、「スーパーJチャンネルトレタテ!」も、ちょっとだけ変わりました。千田まゆこと山下右恭が月曜~木曜のキャスターを務めることになりました。天気予報は入社2年目のアナウンサー村上晴香が担当します。金曜のキャスターは新岡智昭&高田美樹の中堅コンビです。
 令和元年、明るく希望が持てるニュースをたくさんお伝えできますように。

(朝日新聞秋田版 2019年04月10日掲載)

千田 まゆこ

異色の3人 多様な視点で

月曜・火曜日の夕方ニュース「トレタテ!」は、この3人でお伝えすることが多いです。秋田のローカルニュースは、どの放送局でもベテラン男性アナウンサーに若手女性アナウンサーという布陣が見慣れている中、ベテランと言われる私、若手の山下右恭アナウンサー、人生経験豊富な佐藤剛太さんという、ある意味異色の組み合わせ。でも楽しいです。

秋田で生まれ育った私は、記者兼務で県内を幅広く取材した経験に加えて、子育て中の女性としての視点があります。県外出身の山下アナにはどんなことでも新鮮に感じる、私が失った素直な心があります。実は根性もあります。両親が秋田出身の佐藤さんは、テレビ朝日の社会部を束ねた鋭い視点とマニアックな分析力を持っています。

違いすぎてかみ合わないのではないかと不安もありましたが、家族や友人との会話とはひと味違う面白さを感じています。放送でお伝えできるのはほんの一部ですが、放送前もVTRを見ながらかなりあれこれおしゃべりしています。この雰囲気が、皆さんがニュースを見るだけではなく見ながら考え、何かを感じるきっかけになればうれしいです。

ちなみに山下アナと佐藤さんは温泉施設でよく会う仲だとか。そこには入れません(笑)。

(朝日新聞秋田版 2019年02月13日掲載)

千田 まゆこ

現場に立つ 取材の基本

山が崩れるって、こういうことなんだ。

9月6日の北海道胆振東部地震の発生から3カ月になるのを前に、現場に立ちました。離れた場所からはわかりませんでしたが、近付くと土砂にたくさんの木が混ざり、その量は私の身長をはるかに超えた大きな山に。一目で撤去は容易ではないとわかりました。それは何カ所にも及んでいました。

先日、テレビ朝日系列の会議に参加するため北海道に行きました。翌日視察に向かったのは、地震で大きな被害が出た厚真町。役場がある中心部は見た目では被害の跡はありません。そこからバスで約5分進むと、ズタズタになった地区がありました。

道路を塞いだ土砂はきれいに寄せられていましたが、それ以外はそのままです。住宅があったあたりは、家具や布団、洋服などの生活用品と土砂がぐちゃぐちゃに混ざったままで、一瞬にして日常生活が奪われた怖さを、そこに立った瞬間に感じました。

発災当時、系列応援でAABのクルーも駆けつけましたが、今は北海道テレビが被災地の取材を続けています。全国ニュースで現状が伝えられる機会は減りましたが、現場に立たなければわからないことがあるという取材の基本を改めて感じました。視察の様子は本日の「トレタテ!」で放送予定です。

(朝日新聞秋田版 2018年12月12日掲載)

千田 まゆこ

お寺で編み物 四苦八苦

先日「編み寺」というイベントに参加して取材しました。お寺でのんびり編み物をするというもので、神社仏閣めぐりが大好きな秋田市のニットカフェ「IVY(アイビー)」店主の高畑美幸さんが、県内各地のお寺で開催しています。

お寺という空間は不思議なもので、空気が清らな感じがして気持ちも穏やかになります。そんな空間で、「ニットボール」という丸い飾りを編みました。高畑さんに教えてもらいながらも四苦八苦。でも、参加者の皆さんの作品がとてもすてきで、楽しそうに編む様子を見ると完成させたくなりました。

実は高畑さんとはIVYオープン時に取材させて頂いたご縁。いまでは時折立ち寄ってのんびりコーヒーを飲む、私の癒やしスポットです。ご縁といえば、この日編み寺の場所となった秋田市の法華寺の副住職さんは私の弟の同級生。去年から広くお寺を開放して地域の人に使ってもらっているそうです。

ご縁がつながり編み寺を開催する場所も増えています。「どこにでも糸をしょって行きますよ」と言う頼もしい高畑さんでした。ニットボールは取材中には出来ませんでしたが、自宅で完成させました。あまりにもかわいいので、夜な夜な編み編み増殖中です。クリスマスツリーに飾ることをめざして。

(朝日新聞秋田版 2018年10月31日掲載)

千田 まゆこ

紫色の熱狂 金足農の夏

この夏は金足農フィーバーがすべてだったと言っても過言ではありません。甲子園で勝ち進むたびに盛り上がりが大きくなり、ついには決勝進出。「トレタテ!」の出演者も、金足農カラーの紫を意識した服装をしていました。

「せっかくだもの、見た目からも盛り上がろう」。でも、紫色の服、持っていないのです。スタイリストさんに急きょお願いしましたが、到着が間に合わなかった日に着たのがこの服。藤盛由果アナから借りた、濃い紫色のワンピースです。AABのマスコットキャラクター「ミーチュー」のはちまきもおそろいで作ってみました。

金足農に紫色の熱狂。何だか記憶の片隅にあるぞ。金足農は私の父の母校。小学生の時、八橋球場で父と秋田大会を見ました。甲子園でPL学園と戦った34年前の夏です。紫色のメガホンが弾んで、皆が熱くなっていたのをぼんやり思い出しました。

金足農フィーバーのおかげで、テレビ朝日系列会議の懇親会で乾杯の音頭に指名されたり、パブリックビューイングやチーム凱旋のリポートを全国放送で見た遠方の友人たちからメールをもらったり。今年の夏の記憶は紫色と共にあります。華やかな、それでいて気持ちが引き締まる色ですね。

(朝日新聞秋田版 2018年09月12日掲載)

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