あいたいAAB

藤盛 由果

30歳 意外と変わらない

小さい頃は何かと苦労が多い早生まれ。小学校にあがるまでは、数カ月の成長の差は大きいものです。私も1月の早生まれ。「周りの友達は出来るのに私は出来ない……」と落ち込まぬよう、両親がハサミの使い方や平仮名の練習をさせてくれました。「春生まれの友達に負けるな!」と練習していたのが、負けず嫌いな性格の始まりかもしれません。

そんな早生まれですが、この年になると少しだけ得と感じることも。20代も後半になると、誕生日を素直に喜べなかったりします。早生まれは誕生日が来るのが遅め。ちょっと若い気分でいられる期間が長いんです。特に私にとって、今年度は20代から30代へと変わる大事な年。たった1歳の違いですが、十の位が変わるのは小さいようで大きい変化です。

どんなにあがいても時は平等に流れるもの。私も周りの同級生に追いつき、30歳になりました。いざなってみると、違いはほとんどありません。今の所変わったことといえば、アンケートで20代と答えられなくなったことくらいでしょうか。

先日取材に向かう車で、アンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ~」が偶然流れました。15歳の私に言いたいこと。「あと15年なんて、あっという間だよ!」

(朝日新聞秋田版 2019年01月23日掲載)

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