あいたいAAB

新岡 智昭

吉田投手がつないだ再会

「北海道日本ハム、吉田輝星…。」

去年10月、プロ野球ドラフト会議でその名前が読み上げられる。報道フロアで堰を切ったように歓声が沸き起こる中、私は別の意味でも喜んでいた。「あの方とまた一緒に仕事ができる」と。

あの方とは、日本ハムの1軍投手チーフコーチを務める木田優夫さん。5年前、金沢の放送局で働いていた頃、木田さんは独立リーグ・石川ミリオンスターズの投手兼GMで、スポーツコーナーで共演していたのだ。

その頃を振り返ると、ひたすら恐れ多い。提案したネタを上司にことごとく却下され、あろうことか木田さんに助けを求めたことがあった。しかし無礼に呆れながらも助言をくださった。私的なことで相談することもあった。偉大な先輩であり、優しい兄貴分だと勝手に思っている。

去年12月、特別番組のゲストとして秋田に来ていただいた。互いに金沢を離れ、もう共演することはないと諦めていたので、実は涙が出るほど嬉しかった。木田さんは吉田投手の未来について率直に話してくださった。その中で「球団の方針として、なるべく1軍の試合を経験してほしい」という高卒1年目からの活躍を予感させるコメントも飛び出した。

秋田の星が北海道で輝く日が来るのが、今から待ち遠しい。

(朝日新聞秋田版 2019年01月30日掲載)

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