あいたいAAB

藤盛 由果

とれたてのウニの衝撃

小さい頃は苦手な食べ物が多かった私。成長するにつれ様々な苦手を克服し、それまで食べられなかったことを「もったいなかった」と感じています。中でも「こんなにおいしいものを食べていなかったなんて」と強く思ったものが、ウニ。

今は大好物の一つですが、幼い私にとっては「変わった見た目のどろっとした、クセのある食材……」。おすしのウニはいつも母にあげていました。それが、あるきっかけで急に食べられるように。私からウニをもらうことができなくなり、母が少し残念そうにしていたことを覚えています。

そのきっかけが、三陸産のとれたてのウニを食べたこと。甘くて、とろっとして、「それまで食べていたものは何だったんだ」と、幼いながらに衝撃を受けました。とれたてのものはおいしい。いろんな食材にあてはまることかもしれませんが、とれたての旬のものを食べるおいしさ、ぜいたくさを教えてもらった気がします。

先日、岩手県釜石市を一人旅し、泊まった宿で海の幸をおなかいっぱい頂いてきました。もちろん、大好きなウニも。宿の前にどーんと広がる海を眺めながら、海の恵みを頂く。とってもぜいたくな旅でした。その時の様子は今週の「サタナビっ!」で。

(朝日新聞秋田版 掲載)

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