社長ブログ

2019/03/14

優しさと花に包まれて…… | 桜井 元

 3月9日、東京・代々木上原のムジカーザで、作曲家・日本童謡協会理事の上明子さんの作品による「音日記」コンサートを聴いた。

 オープニングは、花を愛する上さんのピアノ曲「想い――花から私へ 私から花へ」をお嬢さんの上雅子さんが弾き、それに呼応して岡田裕二さんがフラワーアレンジを進めるという初めての協演。木を切って、まず森をつくり、その中に花を咲かせていくような岡田さんの流麗な手さばきに、みんなの目が釘づけとなった。

 花の彩るステージには、ソプラノの塩野雅子さん、複音ハーモニカの水野隆元さん、ヴァイオリンの杉山和駿さんが次々に登場。故・やなせたかしさんの詩による「好きな風景」や「ゆきのてんし」「すきとおった天使」から、仙台市在住の詩人・星乃ミミナさんが、モンゴルと日本の架け橋となった女性を偲んで詩を書いた「アルタンツェツェグのこもりうた」まで、優しさにあふれる曲が続いた。

 その2日後、あの震災から8年目の祈りの日を迎えた。

 仙台の東日本放送(KHB)へ向かう車の中で地震に遭遇した私も、秋田へ引っ越してもう6年。しかし、あの時の恐怖は忘れない。そして、あの日の寒さも、星空も……。

 NHK仙台放送局が制作した震災ドキュメンタリー「あの日の星空」を13日午前2時すぎからの再放送で見て、涙がにじんだ。

 やなせたかしさんの「アンパンマン」の激励ポスターを届けるため、星乃さんが避難所を回られた姿を思い出す。やなせさんは、きっと今も、優しい眼差しで、星空から被災地を見守っているだろう。

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